「Solaris 8 アドミニストレーション入門」
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新しく、Solaris の世界に片足を突っ込んでしま
った、Free Solaris ユーザの為に、運用の手助
けになるような事柄をということですが、あまり
書かれないことを書いて見ようと思います。
・Free Solaris と Solaris
まず、Free Solaris と Solaris の違いについて
ですが、Free Solaris は、Free が故の制限とい
うのはライセンスという紙の上だけに適用される
ことであって、OS そのものの機能には、一
切の相違がありません。
なので、Free Solaris と Solaris を比べる意味
はありません。ご安心あれ。
・Solaris をインストールする前に。
Solaris をインストールする前に、インストールするマシンの構成をきちんと把握し
ておきましょう。
さらに、以下の URL で公開されている HCL (Hardware Compatibility List) なる
ものも参照し、サポートされているものであるか確認するのも忘れずに。
http://soldc.sun.com/support/drivers/hcl/
・Solaris のインストールについて
Solaris のインストールは、簡単じゃないね。ということを、よく耳にしますが、
慣れていないものを難しく感じてしまうことは仕方のないことです。
しかし、以下のドキュメントが助けてくれることでしょう。
「Sun の製品文書」
http://docs.sun.com
一般的な情報から文書を選択 : Solaris 8
->「Solaris 8 Installation Collection - Japanese」
->「Solaris 8 インストールガイド (Intel 版)」
(*) URL をそのまま書きたいのですが、そのまま書くと、偉く長い URL
になってしまいます。わかりにくくて申し訳ない。
元々、このドキュメントも付属していたのですが、Free Solaris になって
からは、コストの関係か、省かれるようになってしまいました。
筆者も、SunPCi というアイテムを入手してから、Windows と戯れることが多くなり
ましたが、正直なところ、インストール時の設定項目が少ないから、インストールが
簡単と言われるのではないか? という印象を受けました。(そんなことない?)
総合的に見ると、「やってることは一緒。」という結論に達してしまいます。
ですから、そんなに難しく考えずにチャレンジしてみましょう。
「慣れれば」簡単に思えるようになりますから :-)
#それまでが、大変なんだっ!って、突っ込みはナシよ。
それから、最初は、ケチらずに「Entire Distribution」を選択し、インストールして
おきましょう。
「コマンドがないっ!」って、騒いで、「パッケージがインストールされていないか
ら」じゃあ、カッコ悪いから :-)
慣れれば、必要/不必要なパッケージというのも自ずと、わかってきますし、ケチるの
は、それからでも遅くはないです。
・マニュアルを読むべし
やはり、マニュアルは管理にかかせません。
Solaris には、Answer Book 2 という Web ブラウザで参照可能なオンラインマニュア
ルが漏れなくついてきます。
こいつもインストールして、読みあさってください。
また、「Solaris のインストールについて」でも、ふれましたが、
ドキュメントの宝庫である、http://docs.sun.com も
同様の内容を提供しているので、十分に活用しましょう。
・FAQ もチェックするべし
Solaris 2 FAQ もチェックしておきましょう。
Solaris 2 FAQ (原文)
http://www.science.uva.nl/pub/solaris/solaris2/
Solaris 2 FAQ (日本語訳版)
http://sun.co.jp/tech/faq/solaris2_ja/
・Solaris のバージョンを確認するには
いま使っている Solaris のバージョンを確認するには次の方法があります。
・/etc/release ファイル
詳細な、バージョン情報を入手することができます。
テキストファイルなので、cat や more でどうぞ。
例:
--
$ cat /etc/release
Solaris 8 s28_38shwp2 INTEL
Copyright 2000 Sun Microsystems, Inc. All Rights Reserved.
Assembled 21 January 2000
--
このファイルを参照するのが一番確実な方法でしょう。
・man の検索
/usr/man ディレクトリなどに、色々なマニュアルが
用意されているところも UNIX の便利なところなのですが、Solaris の場合、そのま
までは検索機能が利用できません。
検索機能を利用するには、windex と呼ばれる index ファイルを作成する必要があり
ます。
この windex ファイルを作成するためのコマンドが、catman コマンドです。
最低でも、以下のコマンドを実行しておきましょう。
# catman -w -M /usr/man
# catman -w -M /usr/dt/man
# catman -w -M /usr/openwin/share/man
windex ファイルができあがると、man コマンドの -k オプションで、検索機能が利用
可能になります。
例:
--
$ man -k Xsun
Xsun Xsun (1) - バージョン 11 の X 用 Solaris サーバ
Xsun Xsun (1) - Solaris server for X Version 11
--
ね? ちょびっと便利になったでしょ :-)
活用しましょう。
・というわけで
なにはともあれ、システム管理の第一歩というのは、自分のアカウントを用
意することではないでしょうか。
root で居座るなんてのは、ダメです。はい。
たとえ自分しか利用しないマシンでも、自分専用
のアカウントとホームディレクトリを用意して、
暴れまくりましょう。
Solaris では、アカウントを作成する場合に、
admintool を用いる方法が良く紹介されますが
今回は、useradd コマンドを用いてユーザ登録を
行う方法を紹介したいと思います。
GUI でサクッとできてしまうのは良いことなので
すが、「サクッ」の間にどのようなドラマが展開
されているか知っておくのも良いでしょう。
また、admintool は、将来、なくなることが予告されているので、useradd コマンド
を利用したユーザ登録を覚えておいて損はないでしょう。
・ホームディレクトリを作成するための準備
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Solaris では、/export/home ディレクトリに、各
ユーザのホームディレクトリを作成し、それを
/home/$USER にマウントするよう推奨されていま
す。
/export ディレクトリは、その名が示すとおり、
「移出」するためのディレクトリであり、
NFS などを利用して、他のクライアントに解放するためのディレクトリとして定義さ
れています。
ホーム・ディレクトリも他のマシンから mount できるように、/export/home とする
のも自然な成り行きでしょう。
まず、ホームディレクトリを作成するための準備として、以下の作業をおこないます。
1. /export/home/ ディレクトリの作成
# mkdir /export/home/
ユーザのホームディレクトリを置く場所である /export/home
ディレクトリを作成します。
デフォルトでは、存在しません。
2. /etc/auto_home の編集
/export/home/$USER ディレクトリを /home/$USER ディレクトリに自
動マウントする
ように設定します。
Solaris は、autofs という便利な機能を備えています。
autofs は、マップファイルと呼ばれる設定ファイルを元に、ファイル
システムの自動マウント/アンマウントをおこなってくれます。
以下のように設定します。
/etc/auto_home
--
* localhost:/export/home/&
--
3. automount コマンドの実行
/etc/auto_home ファイルの修正を、autofs 機能を担当する
automountd デーモンに通知するために、automount コマンドを実行し
ます。
・ユーザ登録
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それでは、ユーザ登録をしてみましょう。
まず、以下のような、基本的な情報を設定する必要があります。
------------------------------------------------
ユーザ ID(*1): ユーザ名を決めます。
ユーザ ID 番号(*1): ユーザ名の番号 (UID)を決め
グループ ID: 所属させるグループを決めます。
グループ ID 番号: 所属させるグループの番号を決めます。
パスワード: パスワードを決めます。
ホームディレクトリ(*1): ホームディレクトリを決めます。
シェル: 使用するシェル決めます。
コメント: ほとんどの場合は、本名をいれたりします。
------------------------------------------------
(*1) 基本的に他のユーザと重複しないようにします。
例として、以下のように設定します。
図(1)
------------------------------------------------
ユーザ ID: toro
ユーザ ID 番号: 1234
グループ ID: pokepi
グループ ID 番号: 3800
パスワード: ないしょ。
ホームディレクトリ: /home/toro
シェル: /bin/ksh
コメント: Toro Inoue
------------------------------------------------
この情報を元にユーザ・アカウントを作成していきましょう。
具体的な流れは、以下のようになります。
(1)グループの作成
↓
(2)ユーザの登録
↓
(3)パスワードの設定
↓
(4)ログインしてみよう
それでは、どのように登録していくかもっと具体的に見ていきましょう。
(1)グループの作成
まず、ユーザを所属させる為の group を作成するために、groupadd コマンドを
実行します。
# groupadd -g 3800 pokepi
-g グループ ID 番号を指定します。
これで、グループ ID 番号: 3800 の pokepi グループが /etc/group に登録され
ます。
(2)ユーザの登録
メインのユーザ登録をするために、useradd コマンドを実行します。
それでは、ユーザ ID: toro を登録してみましょう。
# useradd -u 1234 -g pokepi -d /export/home/toro -s /bin/ksh \
-c "Toro Inoue" -m toro
useradd コマンドの各オプションの意味は、次のようになります。
-u ユーザ ID 番号
-d ホームディレクトリ
-s 使用するシェル
-c コメント
-m -d オプションで指定されたホームディレクトリを作成します。
toro 登録するユーザ ID
このようにユーザ登録をおこないます。
注意して欲しいことは、ホームディレクトリの指定を 一時的に、
-d /export/home/toro とすることです。
-m オプションは、-d オプションで指定されたディレクトリを作成しようとします
が、/home は、automount デーモンの管理下に置かれているため、root であって
も、任意にファイルやディレクトリを作成することができません。
そこで、登録後、ユーザの登録情報を変更するためのコマンドである、usermod
コマンドを使って、ホームディレクトリの情報だけを変更してあげます。
# usermod -d /home/toro toro
これで、最終的には、つじつまを合わせることができます。
(3)パスワードの設定
ユーザのパスワードを登録するために、passwd コマンドを実行します。
# passwd toro
以下が実行結果です。
--
# passwd toro
新しいパスワード: <- パスワードを入力
新しいパスワードの再入力: <- 確認の為の再入力
passwd (SYSTEM): toro の passwd は正しく変更されました。
--
以上でユーザ登録が完了しました。
(4)ログインしてみよう
では、作成したアカウントでログインしてみましょう。
簡単な確認方法は、telnet コマンドで、自分自信を示す localhost アドレス
(127.0.0.1)
へ telnet してみることです。
以下のコマンドを実行してみましょう。
# telnet localhost
login: プロンプトが表示されるので、作成したユーザでログインしてみてください。
こんな感じなら、グー。
----------------------------------
Trying ::1...
Connected to localhost.
Escape character is '^]'.
SunOS 5.8
login: toro
Password:
Last login: Thu Jul 20 13:36:50 from localhost
Sun Microsystems Inc. SunOS 5.8 Generic February 2000
$ pwd
/home/toro
$ local.cshrc local.login local.profile
----------------------------------
できましたか?
以上で、一ユーザの登録が完了しました。
ここで紹介した、ユーザ登録方法は基本的なものです。
これ以外にも、パスワードの有効期限を設定できたりもします。
admintool 使って、サクッとやってしまうのもよいのですが、コマンドで一つ一つみ
ていくと、このようなドラマが展開されているのでした :-)
また、本格的にユーザ管理をおこないたいのであれば、「Solaris 8 Admin Pack」 に
含まれている、「AdminSuite 3.0」を利用するのがよいでしょう。
「AdminSuite 3.0」をインストールすることで、よりグラフィカルにユーザ管理を行
うことが可能になるほか、Windows などのクライアントからも管理することが可能に
なります。
Solaris 8 Admin Pack は、以下の URL から入手できますが、本体、ドキュ
メント併せて、約 130MByte もあります。
Solaris 8 Admin Pack
http://www.sun.com/bigadmin/content/adminPack/index.html
がんばって、入手しましょう。
・ネットワークについて
Solaris インストール時に、サポートされる(driver が提供される)
まずは、ネットワーク・カードが検出されると、ネットワークに関する設定をおこな
うことができます。
このとき、ネットワーク接続をおこなうかどうか Yes/No で聞かれます。
聞かれない場合、ネットワークカードを認識していないということになります。
まずは、サポートされているネットワーク・カードを装着した状態でインストールを
おこない、どのように振る舞うかをきちんと確認しましょう。
ネットワークに関する情報は、以下のドキュメントが参考になります。
http://docs.sun.com
「Solaris 8 System Administrator Collection - Japanese」
→「Solaris のシステム管理(第 2 巻)」
→「ネットワークサービスの概要」
ネットワークを利用する上で、ちょっと躓いてしまうものを、いくつか紹介します。
・DNS の参照
最初にはまってしまうものとして、DNS の参照があります。
DNS を参照するには、以下の 2 つの設定ファイルが絡んできます。
・/etc/resolv.conf
・/etc/nsswitch.conf
まず、検索対象となる domain と、DNS サーバの IP アドレスを記述したファイル
/etc/resolv.conf を作成します。
例:
/etc/resolv.conf
--
domain hogehoge.jp <- ドメイン検索用のサフィックス
nameserver 111.222.xxx.yyy <- DNS サーバの IP アドレス
--
検索方法を定義するファイル /etc/nsswitch.conf を修正します。
DNS を検索対象として利用するには、hosts エントリに「dns」を追加してあげます。
/etc/nsswitch.conf
--
hosts: files
--
↓
--
hosts: files dns
^^^
「dns」を追加
--
これで、DNS サーバを利用したホストの検索が可能になります。
・console 以外から root で login できない?!
Solaris では、セキュリティを考慮して root アカ
ウントは、コンソール以外からのログインを許可し
ていません。
これを許可するには、/etc/default/login ファイ
ルを修正します。
--
15: CONSOLE=/dev/console
--
↓
--
15: #CONSOLE=/dev/console
--
CONSOLE= で始まる行をコメントにします。
こうすることで、外部からの login が可能になります。
・ftp 利用時に root で利用できない。
Solaris 8 から、セキュリティを考慮して、root でのアクセスを禁止しています。
新たに /etc/ftpusers ファイルに、アクセスを禁止したいユーザ名を追加すること
ができるようになり、アクセス制限を授けることが可能になりました。
一時的に、root のアクセスを許可するには、/etc/ftpusers ファイルから root
のエントリを削除してください。
・ダイアルアップ PPP 接続
ネットワークのお話ついでに、ちょっと PPP のお話も。
Solaris で PPP 接続を実現するには、以下の方法があります。
・OS 標準の asppp
OS 標準搭載なので、「初心者も安心」とはとてもじゃないが、言えない
シロものです。
UUCP のダイアリング部分を利用したのが、まずかったかなと。
#発想自体は良いと思うのですが。
・Solstice PPP
Solstice 製品の一部として販売していたものです。
設定が、asppp に比べ簡単におこなうことができ、同期 PPP もサポート
するというものでした。
現在は、Solaris 8 Admin Pack の一部として、無償で公開されています。
・ppp-2.3.11
free software です。
Solaris 以外の OS もサポートしているので、広く利用されています。
Solaris で利用しようと思うなら、下記の URL が参考になるでしょう。
PPP, the Point-to-Point Protocol.
http://playground.sun.com/pppd/
これら、何れかを利用して、PPP 接続が可能ですが、ページの都合上、設定に関する
詳しい内容は、割愛します。
機会があればと言いたいところですが、ダイアルアップ・ルータなどの製品を購入す
るのが、速くて楽でよいというのが、オチです。
筆者も、モデムから逃げたクチです :-)
・X Server について
HCL に記載されているビデオカードを利用しているのであれば、問題なくウィンドウ・ システムを利用することができます。
(が、中には、チップの改版などで、動かなくなるものあります。)
では、サポートされていない場合は、どうすれば良いのでしょうか?
「サポートされているものを買ってください」
で、終わってしまうのですが、HCL に記載されているビデオカードも、世代的には古
いものとなってきています。
そこで、頼りになるのが、以下の X Server です。
・XFree86 4.0.1
たぶん、最強の X Server です。
最新ビデオカードにも、いち早く対応されます。
http://www.xfree86.org/
・Accelerated-X
XFree86 4.0 の大幅なパワーアップで、影がうすくなってきていますが
Solaris では、まだまだいけます。
楽したい人に。
http://www.xig.com/
サポートされていないビデオ・カードを利用する場合は、ぜひ試してみましょう。
--misc
その他の色々な tips を紹介していきます。
・Sun へユーザ登録をしよう
作成した新規のアカウントでログインすると、「Solaris ユーザ登録」というウィン
ドウがオープンしているはずです。
画像: solregis.tiff
これは、Sun にユーザ登録をおこなう為のアプリケーションです。
ユーザ登録をおこなうメリットに関しては、「詳細情報」をクリックして見ていただ
ければわかるのですが、「Solaris Solve」というサイトを利用するためのアカウント
と URL を入手する為に登録しておくのが良いでしょう。
登録に関しては、email か FAX を使うことになります。
* Solaris Solve
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「情報が満載」のはずなのですが、最近は、ほとんどアップデートされて
いないようです。
もともと、Solaris ユーザのポータルサイト的な位置づけで、情報を提供
しようと考えていたようですが、最近は、Solaris Developer Connection
に、喰われてしまったようです。
しかし、Solaris をアップデートするための MU (Maintenance Update) だ
けが、なぜかきちんと、更新されているのです。
MU は、Solaris Solve からしか入手できないため、ぜひともアカウントを
入手しておくことをオススメします。
Solaris Developer Connection (米国の Sun が提供)
http://soldc.sun.com/
Solaris Developer Connection (日本の Sun が提供)
http://sdc.sun.co.jp/
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・リセットや、突然の電源断へのお手軽対策
shutdown 手続きを踏まずに、終了(突然の電源断やリセットなど)すると、次回のブー
ト時に、ファァイルシステムの整合性をチェックするための fsck コマンドが起動す
るようになっています。
「なら、いいじゃん」ということではなく、運が悪い場合、色々なファイルが
lost+found ディレクトリに消えていき、最悪の場合、二度と立ち上がらなくなること
になるかもしれません。
そこで、便利なのが「UFS logging」です。
この機能を有効にしておくと、ファイルに対する不完全な操作は破棄され、完結してい
る操作のみが適用され、中途半端な状態のファイルは、存在しなくなります。
このことから、fsck の必要性がなくなるため、起動時に待たされることが無くなりま
す。大容量のディスクを搭載していても、起動に待たされることもなくなります。
これは、是非とも有効にしておきたい機能です。
例として、/ ファイルシステムに、UFS logging を設定してみましょう。
/ ファイルシステムに、設定するには、/etc/vfstab ファイルを修正します。
/etc/vfstab ファイルの / パーティションに関するエントリを見つけだし、
「mount options」フィールドに 「logging」オプションを追加します。
例:
/etc/vfstab 修正後
--
/dev/dsk/c0t0d0s0 /dev/rdsk/c0t0d0s0 / ufs 1 no
-
^
この部分を修正
--
(実際には、一行です)
↓
/etc/vfstab 修正後
--
/dev/dsk/c0t0d0s0 /dev/rdsk/c0t0d0s0 / ufs 1 no
logging
^^^^^^^
logging おオプションの追加。
--
(実際には、一行です。)
修正後、reboot すれば、次回起動時から、UFS logging が有効になります。
mount コマンドで確認できます。
--
$ mount
/ on /dev/dsk/c0t0d0s0 read/write/setuid/intr/largefiles/logging/onerror=panic/dev=2200000 on (月) 7月 24 10:23:20 2000 ^^^^^^^
logging が有効になって
いることを示しています
--
ただし、UFS logging は、UFS にのみ適用可能なもので、
他のファイルシステムでは利用できませんので、注意してください。
これで、いっそう信頼できるファイルシステムとして利用できますが、突然の電源断
やリセットなどをおこなっても良いということではないので、電源を切る場合は、
きちんと shutdown 手続きを踏むようにしてくださいね。
・パッチについて
Solaris では、OS のバグなど、問題の修正はどのようにおこわれているのでしょうか?
FreeBSD や Linux など、ソース・コードが提供されている OS などと違い、ユーザが
容易に問題を修正することはできないため、問題を修正したバイナリをパッチとして
Sun が提供しています。
ただし、パッチには、以下のような種類があります。
・契約ユーザのみが入手可能なパッチ
のみといっても、すべての Sun 製品のパッチが入手可能です。
・それ以外のユーザが入手可能なパッチ
Public Patch として、公開されているものだけが入手可能です。
現時点で、どのようなパッチがリリースされているかを知るための Patch Report が
以下の URL で入手可能です。
Public Collection
http://sunsolve.sun.co.jp/pub-cgi/show.pl?target=help/collections
この、Patch Report と、各 Patch の README に書かれている修正項目を検討して、
パッチを適用します。
また、重要なパッチは、「Recommended and Security Patch Cluster」として
公開されています。
SunSolve Patch Access
http://sunsolve.sun.co.jp/pub-cgi/show.pl?target=patches/patch-access
あるいは、
http://sunsolve.sun.com/pub-cgi/show.pl?target=patches/patch-access
Recommended/Security Patch cluster ぐらいは、適用しておきましょう。
・パッチの適用について
パッチの適用に関しては、各パッチに付属する README に詳しく書かれています。
簡単に書くと、以下の2つのコマンドを利用することになります。
・パッチの適用
# patchadd パッチID
・パッチの取り外し
# patchrm パッチID
Recommended/Security Patch cluster など、複数のパッチがまとめられて提供される
ものには、専用の適用スクリプトが付属しているので、そちらを利用します。
また、依存関係を持つパッチも存在するため、適用する際には、必ず、README に目を
通すことを心がけましょう。
・適用されているパッチの確認
どのようなパッチが適用されているかを確認するには、showrev コマンドを利用しま
す。
showrev コマンドに -p オプションをつけて実行すると、今まで、適用されたパッチ
の一覧を取得できます。
例:
--
# showrev -p
Patch: 109093-01 Obsoletes: Requires: Incompatibles: Packages: SUNWjeuce
Patch: 109072-02 Obsoletes: Requires: Incompatibles: Packages: SUNWjscag
Patch: 109070-01 Obsoletes: Requires: Incompatibles: Packages: SUNWjwbc
Patch: 109131-01 Obsoletes: Requires: Incompatibles: Packages: SUNWjeman
:
:
--
・Maintenance Update
Solaris 2.5.1 から、ある程度、決まったサイクルで、Update バージョンがリリース
されるようになりました。
これは、Maintenance Update (過去に、Hardware Release と呼ばれていた)と呼ばれ
るもので、
・新しいハードウェアに対応
・新機能の追加
・Bug の修正
・パッチの統合
などが主な内容です。
Solaris 8 は、現時点で、Solaris 8 06/00 が最新です。
Maintenance Update のフルバージョンを入手するには、新たに購入する必要があり
ますが、既存の Solaris ユーザに対しては、MU と呼ばれるアップデータが提供され
ています。
(アップデータというよりは、パッチの固まりです)
MU は、Solaris Solve で入手可能です。
「Solaris ユーザ登録」(/usr/dt/bin/solregis) で登録した際に、入手した
アカウントが必要になります。
サイズが、半端じゃなくでかいです。覚悟しましょう。
また、MU を適用することで、完全に Solaris 8 06/00 にアップデート可能になるの
ではなく、「Solaris 8 06/00 相当」になるということに注意してください。
・開発環境の構築
以前ならば、開発環境(コンパイラなどのインストール)の構築だけで、一本の記事が
書けましたが Solaris 8 から、gcc などを収録した「Software Companion CD」なる
便利なものが Bonus Software として同梱されるようになました。
これさえあれば、基本的な開発環境は、簡単に整えることができます。
インストールも簡単で、CD-ROM を挿入すれば、自動的にインストーラが起動します。
(Solaris 8 上で CDE 利用時かつ、vold 有効時に限ります。)
少なくとも、カスタム・インストールを選択し、「Development/Languages」のみを
インストールすれば gcc を利用できる環境が簡単にできるので、ぜひ、利用しまし
ょう。
また、この CD-ROM に収録されている、ソフトウェアは、以下のサイトから個別に
入手できます。
SOFTWARE & DOWNLOADS
http://www.sun.com/bigadmin/downloads/indexWeb.html
・パッケージについて
Solaris には、パッケージという概念があります。
以下のコマンドを実行してみてください。
# pkginfo
ものすごい数の情報が出力されるはずです。
これが、パッケージ情報です。
(-l オプションを指定すると、更に、詳細な情報を出力します。)
実は、Solaris 自体も、様々なパッケージで構成されているのです。
(筆者の環境でも、560 のパッケージがインストールされています。
提供されるすべてのパッケージをインストールすれば、1000 以上になります。
もちろん、Solaris を構成するために必要なものだけでです。)
このようにパッケージを利用することで、管理が一段と楽になります。
多くの商用ソフトウェアも、パッケージ形式で提供されています。
また、主要な free software などもパッケージとして提供されています。
主に以下のサイトで公開されています。
・Freeware for Solaris
http://sunfreeware.com/
・Solaris Package Archive (SunSITE Japan)
http://sunsite.sut.ac.jp/sun/solaris-binaries/sparc/
・Freeware4Sun
http://www.freeware4sun.com/
また、パッケージを追加する方法がドキュメントとして、各サイトに用意されてい
るので、そんなに困ることはないでしょう。
基本的な、パッケージのインストールには、pkgadd コマンドを利用します。
逆に、パッケージを削除する場合は、pkgrm コマンドを利用します。
パッケージの追加方法
例:
# pkgadd -d . パッケージ名
・パッケージが単一のファイルとして提供されている場合
# pkgadd -d パッケージ・ファイル名
パッケージの削除方法
例:
# pkgrm パッケージ名
パッケージ作成方法も公開されているので、あらかじめ必要なものをパッケージにし
ておくのも良いでしょう。
パッケージ作成に関しては、以下のドキュメントが参考になります。
http://docs.sun.com
「Solaris 8 Software Developer Collection」
→「Application Packaging Developer's Guide」(英語マニュアルのみ)
・プリンタの利用について
Solaris でプリンタを利用するには、LP システムを把握する必要があります。
LP システムについては、以下のドキュメントが参考になります。
http://docs.sun.com
「Solaris 8 System Administrator Collection - Japanese」
→「Solaris のシステム管理(第 2 巻)」
→「印刷サービスの管理」
また、簡単に印刷環境を整えたければ、迷わず、ネットワークに接続可能な
Postscript プリンタを利用しましょう。
Postscript 以外のプリンタを利用する場合は、ghostscript と呼ばれるソフトウェア
を LP システムのプリンタ・フィルタとして利用する必要があります。
・Ghostscript, Ghostview and GSView
http://www.cs.wisc.edu/~ghost/
・Japanese PDF patch for Ghostscript
http://www.sat.t.u-tokyo.ac.jp/~hideyuki/Ghostscript/jpdf.html
ghostscript をどのようにフィルタとして利用するかは、下記の URL が参考になり
ます。
・Sun Printing
http://playground.sun.com/printing/
ghostscript が対応しているプリンタについては、以下の URL が参考になります。
・Linux 研究所
http://www2.famille.ne.jp/~mituiwa/
(*)筆者の個人的な意見ですが、EPSON 社製のプリンタが無難なように思えます。
・バックアップをとりたいな。と思ったら。
バックアップ関連のコマンドは、以下のものが用意されています。
・ufsdump
ファイルシステムの内容を指定されたデバイスに待避します。
・ufsrestore
ufsdump で待避したバックアップデータを、指定されたデバイスに復元し
ます。
これらのコマンドのオンライン・マニュアルの「EXAMPLES」項目を見れば、それなり
に使い方を理解することができるとかと思います。
バックアップは、こまめにとりましょう。(泣きたくないなら)
・最後に
というわけで、アドミニストレーション入門というお題から少しハズレてしまったよ
うな感じがするのは、筆者だけではないでしょう :-p
とにかく、マニュアル。これ大事。
(とかいいつつ、筆者も読まないで聞くことがあります。で、返ってく答えは、ご想
像の通り...)
本来ならば、このような内容は、単発ではなく、一つ一つをもっと掘り下げてやるべ
きなのですが、誌面の都合や筆者の裁量の足りなさなどもありますので、ご勘弁を。
実際に、編集部にも「もっと、Solaris の記事を!」という意見が、たくさん届いて
いるようです。
久々に、SD で Solaris 特集号でもやっちゃってみてはどうでしょうか? :-)